僕の小説を読んで - 小説 - 超越者

超越者

 ドガッ!
 ベキッ!
 グッシャアアア!!!!!!!
 俺の名は、カラスミ。
 え?何をしているかって?
「い、命だけはあああああ!!!!!」
 あらゆる体液をまき散らしながら懇願してくる男に、俺は容赦なく拳を振るう。
 ヒュッ!!!!
「グゲラアアアアアア!!!」
 などという悲鳴すら上げられずに男は一瞬で炭化した。
 俺の拳が生んだ空気摩擦で一瞬のうちに燃え尽きたのだ。
 そう・・・俺は”超越者”。
 21世紀も半ば、地球上に突如として現れた、人間を遙かにこえた戦闘能力を持つ者たち・・・。
 その一人が、俺、カラスミだ。
 俺の使命は、地球上に存在する人類を抹殺することだ。
 もちろん、お前も例外ではない。
 そう・・・・・・この俺を上の次元から眺めている、お前さ。
 ククク・・・・・・驚いた顔をしているな。
 小説の読者という立場で、登場人物に狩られるなんて、思ってもいなかっただろう・・・・・・・。
 だが・・・・俺は”超越者”・・・・・・。
 次元をも超越する俺の能力により、俺はどこにでも姿を現すことを可能とするのさ・・・・・・。
 そう・・・・今もお前のすぐ隣に・・・・・・・・・・・。

~完~